生きるためには
ふと思い出したのだけれど。
「ギブ&ギブ」というデザインチーム(会社ではなかったはず)があって、たしか2年くらい前にネット上でちょっと話題になった。
デザインの成果物に対して、お金ではなく、お礼(おごるとか宣伝するとか)で支払ってもらう、というコンセプトだったと思う。
先日、あれどうなったのかな、と思ったらサイトが消えていた。
ああ、やっぱり。
端から無理があると思っていた。
だって人間、生きるためにはお金がいるもの。
お金が発生する仕事と発生しない仕事、どっちを優先させるかといったらお金が発生する方に決まってるもの。
デザインの仕事は元手がかからないと思われがちだが、人間が生きるのには金がいるのだ。
それを無料というのは、物理的に無理がある。
本人たちがどうしたかったのか、今となってはわからない。
おそらく今も普通にデザインの仕事をしているのだろうが。
ただ目立ちたかっただけかもしれない。その意味では役目を果たしたのかも。
どうなんだろうか。
始めるからには続けられるしくみがないとダメだ。
誰かが無理して続けるならさっさとやめたほうがいいのだ。
ちょっと目立ってさっさとやめた彼らは賢いのかも。