男はつらいよはつらいよ
ここしばらく映画「男はつらいよ」を1作目からずっと観ていた。
ご存知フーテンの寅さんのやつだ。
全部で48作あるうち、47作を観た。
最初は世界観というか時代のギャップに慣れなかったが、次第に慣れてきてだんだん寅さんやとらや(くるまや)の面々が好きになってくるから不思議だ。
基本的に日常の話なのだけど、寅さんがダイナミックな動きをするのでマンネリにならず楽しめるのだと思う。
渥美清が芸達者だから、寅さんの行動を観ていて飽きないのだ。
最後の48作目はまだ観ていない。
47作目を観ていて辛かったからだ。この時、渥美清はすでにがんで、撮影は不可能だと言われていたらしい。
47作目ではすでに声はかすれ、動きにもキレがなかった。
不思議なもので、寅さんに元気がないと他の演者も元気が無いように見えてしまう。
おいちゃんおばちゃんもタコ社長も、なんだか急に老けたように見えた。
46作観てすっかりファンになった気分でいた身としては観ていて少し辛いものがあった。
48作目はしっかり心の準備をして、じっくり腰を据えて観たい。
ついでに「釣りバカ日誌」の1作目、2作目も観た。
「男はつらいよ」でも時代のギャップに慣れなかったが、「釣りバカ日誌」は会社員の話なのでさらにギャップがある。
この時代の会社員男性、女性社員に息をするようにセクハラをするのだ。
特にスーさん絡みで出てくる社長などは女性秘書に対するセクハラがひどくて、観ているのが辛かった。
当時の価値観ではありだったんだろう。
そう考えると、今はだいぶマシな時代になったんだろうな。